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ハンファQセルズジャパン、2017年度国内出荷量シェアトップの 太陽電池モジュールメーカーに

※ハンファQセルズ株式会社発信の海外プレスリリースより参考情報としてお知らせ配信しています。

   2017年度日本国内に太陽電池モジュールを770MW出荷し、日本市場でシェア1位を獲得

 2013年以来、日本国内において外資系トップのモジュールメーカーとしてポジションを築き、昨年度ついに日本メーカーを上回りトップに

 高品質を求める日本市場のニーズに合致したQセルズの”Engineered in Germany”太陽光発電製品のラインナップ

 32セルや48セルの小型モジュールや、太陽光発電に蓄電システムを組み合わせた「Q.HOME+(キューホームプラス)」など、成長する日本の住宅市場に合わせたソリューションを提供

 

2018年7月25日(ドイツ・ベルリン)―ハンファQセルズジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長: キム・ジョンソ)は、2017年度日本市場における太陽電池モジュール出荷量770MWで、シェア1位を獲得したことをお知らせします。

市場調査会社の株式会社富士経済が公表した『2018年版太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望』で、ハンファQセルズジャパンが昨年度日本国内において、日本メーカーや中国メーカーを含め、全てのメーカーの中で最も多い太陽電池モジュールを出荷したことが明らかとなりました。

2016年度にハンファQセルズジャパンは、太陽電池モジュールの国内出荷量700MWでシェア2位を獲得するなど、大きく躍進しました。昨年度は2016年度の実績をさらに積み上げ、市場をけん引するメーカーへと成長を続けています。

ハンファQセルズジャパンは2011年に日本の太陽光発電市場に参入、2012年度の出荷量は50MWと比較的小規模で事業を開始しました。わずか一年後の、2013年度には国内出荷量500MWで、日本市場トップの外資系メーカーに登りつめました。

高品質を求める日本市場のニーズに合致

長年、日本の太陽光発電市場において、外資系メーカーの参入は困難を極めていました。強力な日本メーカーの存在と高品質を好むという日本独特の嗜好が組み合わさり、日本のエンドユーザーや販売店・施工店から、外資系メーカーの太陽電池モジュールが採用されることはほとんどありませんでした。

アジア・太平洋の市場においても、同じように高性能と高品質が好まれる傾向がみられます。特にオーストラリアでは、住宅市場の屋根上太陽光で市場シェアの着実な伸びが見られ、2017年時点で、10%近くに達しています。

こうした日本独特の市場に、ハンファQセルズジャパンは、世界で採用される高品質な製品で活路を見出しました。ハンファQセルズジャパンが日本顧客に展開する製品ラインナップは、独自開発の「Q.ANTUM技術」といった”Engineered in Germany”の高い技術が特徴です。世界のテスト基準の2倍以上厳格なQセルズの品質テストを行うなど、日本市場で必要とされる厳しい基準と日本顧客の好みにうまく合致することに成功しました。

最近では、太陽光発電分野で「Q.PEAK DUO-G5」ハーフセルモジュールが受賞した「インターソーラー・アワード2018」や、EuPDリサーチ社による「トップブランド・PVヨーロッパ・シール2018」など、Qセルズモジュールは世界中で数々の賞を受賞しています。これらの受賞歴も日本顧客が高く評価する、信頼性や性能、品質、技術の高さを証明しています。

ハンファQセルズジャパンは、日本独自の製品やソリューションも展開しています。日本の限られた住宅屋根の面積を有効活用する、32セルや48セルの太陽電池モジュールといった製品や、蓄電池、パワーコンディショナー、エネルギーマネジメントシステムを含む、オールインワンの蓄電ソリューション「Q.HOME+(キューホームプラス)」をラインナップに加え、お客様のニーズに合わせた提案を行っています。

ハンファQセルズジャパンは、東京本社のほかに、福岡や大阪、名古屋、仙台に支店を設け、外資メーカーの中でも最大級の営業ネットワークを構築しています。筑波には技術センターを設置し、サービス体制を充実させ、迅速な対応を可能にすることで、日本顧客の信頼を得ています。

住宅市場の成長がハンファQセルズジャパンの成長を後押し

日本市場の固定価格買取制度(FIT制度)は、10kW未満の住宅用買取価格において、2012年開始当初の42円/kWhから26円/kW※1まで引き下げられるなど、厳しい状況となっています。

しかし、政府主導のゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH、ゼッチ)政策推進により、住宅用太陽光発電市場は成長の兆しを見せています。ZEHは太陽光発電で電力をつくり、快適な生活を維持しながら、高断熱材・高性設備を使用して、使用電力を抑えることで、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにする住宅を指し、2020年までに、新築住宅の過半数でZEHを実現することを目標に掲げています。そのため太陽光発電を選択するホームビルダーや新築住宅購入者が今後増加していくと見込まれています。

太陽光発電コンサルティングを手掛ける株式会社資源総合システム(RTS)によると、住宅用太陽光発電システムは2018年度の日本における太陽光発電全体の導入量を最大7.5 GWまで押し上げる主導的な役割を担うとしています。

昨年、主要な卸・商社から高い評価を得た環境貢献商材をランキングする「Smart HIT大賞2017」※2の太陽光発電システム部門において、最も人気を博した商材としてQセルズの主力製品である太陽電池モジュール「Q.PEAK-G4.1」が第1位を受賞しました。Q.PEAKシリーズは、Qセルズ独自開発の「Q.ANTUM(PERC)単結晶セル技術」を搭載し、18.3%※3の高い変換効率で、小さい面積でも高い発電量を発揮します。

ハンファQセルズは、ハンファグループ傘下のハンファQセルズコリアと合わせて、年間6GWのPERC太陽電池セル生産能力を保有する、世界最大のPERCセル製造メーカーです。PERC技術は、豪・ニューサウスウェールズ大学で開発されました。PERC開発者で、「The Global Energy Prize」を受賞したマーティン・グリーン博士は、「Q.PEAK DUO」太陽電池モジュールに使用されている、ハーフセルPERC技術を含め、ハンファQセルズのすべての「Q.ANTUM」モジュール製品に搭載されているPERC技術へ、業界全体が向かっていくと予測しています。またグリーン博士は、「PERCセルの製品化を導いているのがハンファQセルズであることは間違いありません」とコメントしています。

ハンファQセルズジャパン PVシステム事業部 営業統括部 部長 申東仁(シン・ドンイン)のコメント:
「競争が激しく、市場の質が良いとされる日本の太陽光発電市場でトップシェアを獲得できたのは、ハンファQセルズのR&Dチームが継続して、Qセルズのモジュールをクラス最高の製品として保証し続けた努力の賜物です。」

「外資系メーカーが日本の太陽光発電市場で成功することは容易なことではありません。そのため、ハンファQセルズジャパンは、日本の商流やエンドユーザーをより深く理解することに注力し、どのようなソリューション・製品・サービスが必要とされているかに耳を傾け、適切に応えています。今後は日本での市場ポジジョンをさらに強化し、顧客との関係をより強固なものに構築していくことを目標としています。」

※1 出力制御対応機器設置義務なしの場合の買取価格
※2 出典 「月刊SmartHouse Vol.35(2018年1月号)」
「Smart HIT大賞」:住宅建築商材とエネルギー機器やZEH住宅に関する専門誌『月刊SmartHouse』が、主要卸・商社を対象に、創・蓄・省エネルギー化を実現する三大商材[太陽光発電システム、蓄電池、エコキュート]について人気商材をヒアリングし、その結果を独自にランキングする「Smart HIT 大賞」を毎年行っている。

※3 Q.PEAK-G4.1 305のモジュール変換効率

企業プロフィール

【ハンファQセルズについて】

ハンファグループ内の太陽光関連企業2 社を統合し2015年2月にハンファQセルズ(NASDAQ:HQCL)を設立。”Engineered in Germany“のブランドコンセプトのもと、ドイツのR&D本社から先進的な技術や革新的な研究開発をグローバルに展開するとともに、ハンファグループのネットワークを活かし、欧州、北米、アジア、南米、アフリカ、中東諸国でビジネスを展開している。生産施設はマレーシアと中国にあり、2018年第1四半期時点でセル/モジュール生産能力は8GWを誇る。太陽光セル・モジュール・システムの開発・生産・販売、発電所建設およびEPC(設計・調達・建設)事業など太陽光ビジネスの全分野でソリューションを提供している。
http://www.hanwha-qcells.com/

【ハンファQセルズジャパン株式会社について】

1984年に韓国最大手企業であるハンファグループの日本法人として設立。2014年2月に設立30周年を迎えた。太陽光発電関連事業(太陽電池モジュールの輸入販売、IPP事業)をはじめ化学品、鉄工、機械・設備、自動車部品、IT関連機器等、多分野にわたる基幹産業のアジア諸国間での輸出入業務と日本市場での販売事業を展開している。2011年より日本の太陽光事業に参入し、2017年12月現在で日本向けの出荷量累計3.4GW、住宅設置数30,000棟を達成した。
http://www.q-cells.jp/