※ハンファQセルズコリアの海外プレスリリースより参考情報としてお知らせ配信しています。
ハンファQセルズコリアは、太陽光発電設備付きのガソリンスタンド普及のため、韓国ガソリンスタンド協会(KOSA)※1、ドンウォンEnC社※2、ダステック社※3、全北銀行※4とMOU※5を締結
ガソリンスタンド屋根の遊休スペースを活用して、家庭に再生可能エネルギーを供給する革新的なプロジェクト
2018年6月1日(韓国・ソウル)―ハンファQセルズコリアは、韓国全土のガソリンスタンドに太陽光パネルを設置し、家庭に再生可能エネルギーを供給する画期的なプロジェクトにおいて、5月24日、韓国ガソリンスタンド協会(KOSA)、ドンウォンEnC社、ダステック社、全北銀行とMOUを締結しました。本プロジェクトでは、ハンファQセルズコリアが太陽電池モジュール、ダステック社がエネルギーを効率的に変換するパワーコンディショナを、韓国ガソリンスタンド協会に所属するガソリンスタンド事業者に供給します。ドンウォンEnC社は施工を請け負い、全北銀行はプロジェクトの資金援助を行います。
ハンファQセルズコリアのチョ・ヒョンス代表取締役兼CEOは、KOSAのイ・ヨンファ代表取締役、ドンウォンEnC社のカン・ジュンホCEO、ダステック社のクム・ジョンヤン部長、全北銀行のシム・ギョンシク支店長とともに、太陽光発電設備付きのガソリンスタンド普及に向けたプロジェクトの参画と投資のため、MOU署名式に出席しました。
本プロジェクトの大きな特長として、遊休スペースであったガソリンスタンド屋根を有効活用することで、太陽光発電設備の設置に使用される陸地面積の節約が可能となります。韓国のガソリンスタンド屋根は、通常、隣接する建物の屋根より高いことが多く、太陽光発電には理想的であり、メンテナンス作業が行いやすいというメリットもあります。さらにもう一つのメリットとして、長期的にみて、この太陽光エネルギーを分散型システムで活用できることも挙げられます。
太陽光パネルを設置することにより、ガソリンスタンド事業者が再生可能エネルギー認証を取得することが可能であり、従来の電源のみを使用したときと比較して最大50%の利益を得ることができます。韓国にある13,000カ所のすべてのガソリンスタンドに太陽光パネルを設置することができれば、年間約90,000世帯の電力需要に対応できる、300MWの電力を発電することが可能です。300MWのPVシステム設置コストは、約3,000億ウォンに達します。
すでに海外では、多くの企業が太陽光発電設備付きのガソリンスタンドを普及する、同様のプロジェクトに着手しています。2016年、仏の電力会社であるトタル社※6が、5年間で世界中のサービス・ステーション5,000カ所に合計200MWの太陽光パネルを設置することを目標とし、3億ドルの投資を行いました。エミレーツ国営石油(ENOC)グループは、2017年、ドバイを皮切りに、新設される全てのガソリンスタンドに、太陽光パネルを設置することを発表しました。
ドイツ・フランクフルトの中心街にある建物屋根に設置された、ハンファQセルズの太陽電池モジュール
ハンファQセルズコリアのチョ・ヒョンス代表取締役兼CEOは以下のようにコメントしています。
「この度の大規模なプロジェクトは、ハンファQセルズコリアが継続した太陽光発電の発展と、市場需要の拡大に貢献するための取り組みの一環です。太陽光発電設備付きガソリンスタンドは、太陽光発電と化石燃料を組み合わせたユニークなハイブリッドコンセプトであり、双方のエネルギー源がどのように、実際のビジネス環境で連携していくかを示しています。」
※1 韓国ガソリンスタンド協会(Korea Oil Station Association:KOSA)について:
韓国のガソリンスタンド事業者によって構成される業界団体。
※2 ドンウォンEnC社(Dongwon EnC Corp.)について:
韓国で太陽光発電所のコンサルティングおよび建設を手掛ける企業。
※3 ダステック社(Dasstech Co., Ltd.)について:
韓国のパワーコンディショナの開発および製造を手掛ける企業。
http://www.dongwonenc.com/
※4 全北銀行(Jeonbuk Bank Ltd.)について:
韓国全州市を拠点とするJBファイナンシャルグループの銀行。
https://www.jbbank.co.kr/
※5 MOUについて:
Memorandum of Understandingの略で、当事者間の合意内容を書面化したもの。了解覚書。
※6 トタル社(Total S.A.)について:
フランスの大手石油会社で、天然ガス事業や再生可能エネルギー事業も手掛けている。
https://www.total.com/en
企業プロフィール
【ハンファQセルズコリアについて】
ハンファグループの太陽光発電関連企業として2011年4月に設立。韓国にて最先端の太陽電池セルとモジュールの製造拠点の運営を行う。成長を続ける韓国ならびにアジアや欧州諸国の太陽光発電におけるダウンストリーム分野を担う。開発・建設・運営を含む総合的な太陽光発電所のソリューションを提供している。
【ハンファQセルズジャパン株式会社について】
1984年に韓国最大手企業であるハンファグループの日本法人として設立。2014年2月に設立30周年を迎えた。太陽光発電関連事業(太陽電池モジュールの輸入販売、IPP事業)をはじめ化学品、鉄工、機械・設備、自動車部品、IT関連機器等、多分野にわたる基幹産業のアジア諸国間での輸出入業務と日本市場での販売事業を展開している。2011年より日本の太陽光事業に参入し、2017年12月現在で日本向けの出荷量累計3.4GW、住宅設置数30,000棟を達成した。
http://www.q-cells.jp/